ニューヨークへは、成田/関空などの主要空港から直行便、経由便とで乗りつけております。ここでは多様化した航空会社の各利点や特徴を、国内線も含めて比較しておりますので、航空会社を選ぶ際の参考になるはずです。
結論から先に申し上げて、直行便に関しては日本の航空会社が安心です。
VIP(VERY IMPORTANT PERSON)は概して日系キャリアーの利用が多いです。なぜなら、日本の航空会社は、キャンセルやディレイが圧倒的に少ないからです。VIPとしてもスケジュールの遅延は懸念するところですし、JAL/ANAは、どんな条件下でも何とかしてフライトを出そうという努力が見られます。キャリアーとしても信用を落とし、ファーストクラスの顧客などを失いたくない、というのが本音のところでしょう。JAL/ANAに関しては、世界トップクラスの正確さで予定時刻に忠実、といえます。
何かあった時、アメリカの航空会社はどこまでやってくれるだろう、、、(疑問)?。セプテンバー・イレブンの時、JFK空港に様子を見に行きましたが、ターミナル1のほとんどの航空会社が大幅にキャンセルやディレイとなっていましたが、JALだけは運行に向けてスタッフが実に真剣に対応していたのを覚えています。その時、あーやっぱりJALが一番安心なんだな、と感動しました。
※ 以上の個人的なものさしは、基本的に、旅程が変えられないほど御多忙な方々を基準に計っております。まずトラブルはないものと仮定しておき、そのなかでも、よりトラブルの確率の低いところ、とただそれだけの話です。 結局は、到着時刻や乗り換えの是非、マイレージプログラムといったほかの要因に左右されることがかなりあります。何はともあれ、デルタやユナイティッドの料金にはJALもANAも敵いませんから。
米系航空会社では、JALやANAでは考えられないようなトラブルも多く耳にします。以下ではよくあるトラブルとその回避方法を記載します。乗り継ぎ等で米系航空会社をご利用予定の方はご一読ください。
国際線直行便はまず出ますが、国内線に関してはかなり頻繁な割合でキャンセルがあります。空港に行く前に必ず航空会社へ電話して確認することが大切です。万が一、その時点でキャンセルがわかれば、その次の便にBOOKINGしていただきます。また、空港にてキャンセルになったことが判明した場合は、出発予定ゲートもしくはバッゲージチェックインカウンターで次の搭乗券にかきかえてもらい、預けた荷物がどうなるのか確認が必要です。できれば預けた荷物のタッグを付け直すのを確認した方がいいです。
国内線は時間にもよりますが、かなりの頻度で遅れます。特に、国内線がほとんどのラガーディア空港では、日によっては約半数以上のダイヤが乱れます。アメリカ人は並んだり、待つことに慣れていますので皆さんは驚かれるかもしれません。キャンセルやディレイの原因は、コンピューターダウン、エンジントラブル、エアクラフトメインテナンス、客席の清掃中、乗ろうとする機体がまだ到着していない、悪天候、ストライキ…、といったところです。
上述の通り、出発時間や到着時間が変わることは日常茶飯事。さらに、チェックインした後にも出発ゲートが変わることが頻繁にあります。出発時刻と出発ゲートは、ターミナル内にあるモニターが最も正しい情報を提示しています。インターネットで調べた情報と違う場合も、空港内のモニターの情報を信じて下さい。
アメリカの航空会社では、預けた荷物が出てこないことが頻繁にあります。とくに経由便で機体を乗りかえる場合は注意が必要です。万が一、荷物が出てこなかった場合は、バッゲージクレイムの各航空会社のオフィスで紛失届(ロストバッゲージのレポート)を出して貰います。そのとき、パスポート、航空券の控え、バッゲージクレイムタッグが必要になります。またあとでバッグやスーツケースが出てきた場合の配達先(通常は宿泊先の住所)も伝えておきます(次の同じ路線のフライトにのってくるケースが多い)。さらに、荷物が完全に紛失してしまった場合には、このロストバッゲージのレポートが証明書の代わりとして、航空会社からの返済や、旅行保険の保証の請求に必要となりますので必ず受け取って失くさないようにお願いします。
預けた荷物が破損して出てくることも多くありがちです。滞在先で充分な時間があれば、航空会社の方で修理に出してくれますが、皆様の場合、現地でそのようなお時間はございませんので、オフィスでダメージレポートなる証明書を発行してもらい、帰国時の空港の同じ航空会社にそのレポートを提示しどのような保証を受けられるのか確認されるのが賢明です。
このようなトラブルはアメリカの航空会社にはつきものですから、貴重品、割れ物、必需品などは預けないといった事前の配慮が必要です。またアメリカのスカイキャップは荷物を無造作に投げます。プラスチックのスーツケースではローラーが壊されてまわらなくなったり、下の角がへこんだり、といった破損が目立ちます。どうやら中身の重量に耐えられなかったようです。スーツケースの重量制限(23Kg / ビジネス・ファーストは32Kg)は守ったほうが賢明だと言えます。
アメリカ国内線ではオーバーブックがよくあります。最近ではリコンファームを受け付けない航空会社がほとんどになりました。リコンファームを24時間前に入れておいても、チェックインカウンターに出発30分前(荷物預けは1時間前)に現れなければ予約は消されますので、リコンファームの必要がなくなったのです。逆に言えば、遅く空港に行くと自分の席はキャンセル待ち(ウェイティングリスト)の人に取られていた、という事態にもなりかねます。
また、ニューヨークにはシャトルと呼ばれる路線があります。デルタ・シャトル、US・シャトル、コンチネンタル・シャトル、アメリカン・イーグルなどがそれにあたります。これらは、近場のワシントンDC、ボストン、フィラデルフィア、バッファローを往復している便で、乗り合いバスのようなものです。チケットは機内でも買うことができるため忙しいビジネスマンが通勤などにも利用しています。ただ、シャトルだと予約してようがリコンファームしてようが席が埋まり次第飛んでいってしまいますので、是が非でも空港には早めに行く必要があります。なお、シャトル便では事前の席の指定はできません。
国内線・国際線ともにニューヨークには4つの空港があります。近場から、アメリカ最古の民間用空港のひとつ、ラガーディア空港。ニューヨークの玄関口と呼ばれ、コンコルド(以前)やエアフォース・ワンなども入るJFK国際空港。そして最後にユナイテッド航空のハブであるニュージャージー州のニューアーク空港。この3つがあるのですが、これがアメリカの最悪空港ワースト3というランキングの常連になっています。
何が酷いかといえば、ディレイ(遅延)、キャンセルの多さです。かなりの頻度でこれが起こります。この3つの空港は、1分間に合計10機、離発着しているといわれ、空港でも常に飛行機が渋滞しています。また、キャンセル、ディレイが多いため、頻繁にオーバーブックで乗れなかった、ということがあります。乗れなかった乗客が次の便にずれ込み、さらに乗れない人が出てくるという悪循環が生まれます。とくにアメリカ国内線のユナイテッドやデルタは要注意です。
※ 他にビジネスジェット、プライベートジェット専用の空港、テターボロー空港がニュージャージー州にあります。
出発便 | 羽田発 | JFK着 |
JL04便 | 6PMころ羽田発 | 6PMころJFK着 |
JL06便 | 11AMころ羽田発 | 11AMころJFK着 |
帰国便 | JFK発 | 羽田着 |
JL03便 | 2AMころJFK発 | 5AMころ羽田着 |
JL05便 | 1PMころJFK発 | 4PMころ羽田着 |
出発便 | 羽田発 | JFK着 |
NH110便 | 11AMころ羽田発 | 11AMころJFK着 |
NH160便 | 10PMころ羽田発 | 10PMころJFK着 |
帰国便 | JFK発 | 羽田着 |
NH109便 | 1PMころJFK発 | 5PMころ羽田着 |
NH159便 | 1AMころJFK発 | 5AMころ羽田着 |
出発便 | 羽田発 | JFK着 |
AA168便 | 5PMころ羽田発 | 5PMころJFK着 |
帰国便 | JFK発 | 羽田着 |
AA167便 | 11AMころJFK発 | 2PMころ羽田着 |
出発便 | 成田・羽田発 | EWR着 |
UA78便 | 6PMころ成田発 | 5PMころEWR着 |
UA130便 | 5PMころ羽田発 | 4PMころEWR着 |
帰国便 | EWR発 | 成田・羽田着 |
UA79便 | 11AMころEWR発 | 3PMころ成田着 |
UA131便 | 10AMころEWR発 | 2PMころ羽田着 |
乗継ぎ便は、ユナイテッド航空のサンフランシスコ乗り継ぎか、デルタ航空のシアトル乗継ぎとなりますが、両航空会社ともニューヨーク到着が遅く出発が早いです。「たっぷり滞在時間」をいう方は成田・羽田経由でJALやANAのご利用をおすすめします。
乗継便は、デルタ航空のデトロイト乗継ぎとなりますが、ニューヨーク到着が遅く出発が早いです。関空同様に、成田・羽田経由でJALやANAのご利用をおすすめします。
また最近はアジア系の航空会社でニューヨーク入りする方も多いようです。航空券によっては無料で乗継ぎ地で宿泊も可能なので、時間に余裕のある方はアジアとニューヨーク一度に観光してみてはいかがでしょう。
【韓国系】コリアンエアー、アシアナ航空(ソウル経由)
【中国系】中国国際航空(北京経由)、中国東方航空(上海経由)、キャセイパシフィック航空(香港経由)