ニューヨークのホテル活用術

ニューヨークのホテル活用術

ニューヨークのホテルについて、ホテル利用のコツや活用術をお教えします。チェックインやチェックアウト時の注意点等、必要な情報がすべて書かれています。予備知識としてご一読下さい。

ホテル活用の基礎知識

ホテルの活用術をご紹介します。ここを読んでいれば、ニューヨークのホテルはまず使いこなせます。

両替・換金のコツ

ホテルのレセプション(チェックインカウンター)で、日本円をUSドルに換金できます。通常1回(一人)に付き$200程まで換金できます(ホテルによってはサービスにないところもある)。ニューヨークではどのお店でもクレジットカードだけでお支払いができます。キャッシュレスになってきていますのでクレジットカードでお支払いされることをおすすめします。なお、ホテルで換金する場合、手数料が大変高いですから、弊社オフィスにいらっしゃいましたらこちらで円からドルに手数料無しで換金致します。

Wi-Fiを利用しよう

ほとんどのニューヨークのホテルではWi-Fiがご利用いただけます(一般的に有料です)。チェックイン時にIDとパスワードを忘れずに頂きましょう。ホテルの外でも使えるポケットWi-Fiを日本でレンタルしてくるのも一つの手です。最近では、日本のキャリアでも海外用プランがありますので、プランや料金などに応じてお選び下さい。

ホテルのミニバー(冷蔵庫)を上手く使おう

ホテルのミニバー(冷蔵庫)に入っているペットボトルのお水は、平均で$10くらいします。近くのデリなどで買えば$1~3です。ニューヨークの水道水も飲むことができます。東京の水よりおいしかったよ、とおっしゃる方もいます。

ホテルの外で買ってきたものを客室の冷蔵庫(ミニバー)に入れることも可能です。元々中に入っているものを外に出してから、外で買ってきたものを中に入れて下さい。

なお、お部屋の冷蔵庫に、外で買ってきたドリンクを入れるとき注意することが1つあります。もし、冷蔵庫がドリンクのボトルを”ガチャン”と一つずつ引き出すタイプのものでしたら、その”ガチャン”と引き出したとき、自動的にチャージがいくようになっています。ご注意ください。普通の冷蔵庫のタイプだと問題ありません。

※ もしガチャンタイプの冷蔵庫だったら、外で買ってきたドリンクは次のようにして冷やしてください。部屋に置いてある(バスルームにあると思います)アイスボックスにアイスマシーン(通常各階のエレベーターの脇などにあります)から氷をいれてきて、多少水を加えるかして、冷蔵庫代わりに使ってください。ビールなどを冷やしたい時など、こちらの方がよっぽど早く冷えます。

ホテルのお部屋からの電話のかけ方

お部屋からお部屋にかける時は通常、”7″+相手の部屋番号になります(ニューヨークでもホテル・ペンシルベニアなど例外もありますので注意)。 オペレーターは”0”、ルームサービスは…、ハウスキーピングは…、とここまでは、ホテル内ですから電話代はかかりません。

国際電話をかける場合は長電話に注意してください。ほとんどのお客様が電話代を請求されてびっくりしています。ニューヨークのホテルからの国際電話通話料はとにかく高額です。ヒルトンホテルなどでは、日本へ電話をかけると最初の接続だけで$20ほども請求されます。電話していると、思ったより長く話していることが多いから注意が必要です。

ホテルの外に電話する場合ですが、外線番号を先に押してから相手の番号をダイヤルします。この外線番号はホテルによりまちまちですが、ニューヨークでは一般的に”9″か”8″です。この外線番号を押してから相手の電話番号をダイヤルします。

<例:日本にかける時> 外線の”9″か”8″+011-81-(最初の”0″を抜いた)市外局番-電話番号
<例:アメリカ国内にかける時>外線の”9″か”8″+1+の市外局番-電話番号

となります。ニューヨークのホテルの電話は高いですから、Wifiが使えればメッセンジャーやLINEなどの無料アプリのご利用をおすすめ致します。

高層ホテルのエレベーター

ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウンシェラトン・ニューヨーク等は50階近くまでフロアーがあるため、エレベーターが階により分かれています。そのためエレベーターの乗り口もいくつも分かれていますから、自分の宿泊するお部屋が何階かによってエレベーターの場所も覚えておいてください。違う階の同じ場所の部屋を開けないようにご注意下さい。

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チェックインで払うデポジット、チェックアウトの基礎知識

ホテルにチェックインする際には、必ずクレジットカードの提示を求められます。ホテルの宿泊費を払っていたとしてもクレジットカードを提示しなくてはなりません。

チェックイン時のデポジット(前金:インシデンタルフィー)

ニューヨークの(普通以上の)ホテルにチェックインするときは、必ずクレジットカードが必要です。 通常、宿泊費の支払いが済んでいればクレジットカードだけ提示すればいいですし、旅行会社などのパッケージツアーなどで来ていればHotel Voucher(ホテル宿泊券)とともにクレジットカードを提示します。ご存知のとおりアメリカではクレジットカードもIDカード(Identification Card:身分証明書の意味)として通用します。ただし、最近ではセキュリティー強化のため、どのホテルでもパスポート提示を求められるのが普通です。

さて、ここでいうデポジット(インシデンタルフィー)は日本語でいう前金を意味しています。ホテルのお部屋から電話をかけたり、お部屋の冷蔵庫のドリンクを飲んだり、ルームサービスを利用するための保証金となります。チェックアウトしないで帰られる宿泊客は、電話代、ルームサービスなどのサービス料金をカードから自動的に引き落としますよ、という意味です。

チェックアウト(精算)を必ず行う

たとえお部屋の電話を使ってなくても、冷蔵庫のドリンクを飲んでなくても、チェックアウトを必ずしてレシートを受け取って下さい。なぜならば、後になってクレジットカードに請求が来た、ということが往々にしてあるからです。チェックアウトでの精算は、現金、チェックイン時に提示したクレジットカード、その他のカードでも支払い可能です。精算時には特に以下2点ご注意ください。

  • かけてもいない電話代が請求されてないか?
  • 見てもいない有料テレビ代が請求されてないか?

ホテル側が間違って請求してきた場合、はっきりと、これは使っていません、と言えば、請求額から削除してくれます。ニューヨークでは、基本的に、「領収書(レシート)を下さい」とこちらから言わないと貰えない場合もありますのでご注意ください。なお、お支払い後に貰う、領収書(statement または receipt)は必ず保管しておきます。

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デスティネーション・フィーを知っておく

ニューヨークの殆どのホテルでは、デスティネーション・フィー(リゾート・フィー、ファシリティ・フィーともいう)が宿泊費、ホテル税とは別に請求されます。ホテルによって料金は異なります。デスティネーション・フィーは、サービスを一切利用していなくても請求されます。

デスティネーションフィー(リゾート・フィー)の使い方:
デスティネーション・フィーとして使えるサービスはホテルにより異なります。例えばWi-Fiやフィットネスセンターのご利用料金がデスティネーション・フィーに含まれるホテルもあります。また、スパのサービスや、レストランやバーでの飲食、クリーニング サービスなどのホテル内の有料サービスを、リゾートフィーで利用することできます。このような有料サービスを使用した際に、料金をすべて部屋付けにしておくと、チェックアウト時に、それら有料サービス利用の合計金額からデスティネーション・フィーを差し引いた額が請求されます。ディスティネーションフィーは利用しないともったいないですから、ご宿泊されるホテルでどのようなサービスが適用されるかを知っておくとよいでしょう。

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注意:日本と違うベッドタイプ、ルームタイプ

日本とアメリカではベッドタイプ名や、お部屋のタイプ名の定義が異なりますので注意が必要です。以下に日本とアメリカの違いを説明していますので、ホテル予約の際はお気をつけください。

シングル、ダブルの違い

日本ではベッドが2台のお部屋はツインルームといいますが、アメリカではベッドが2台あるお部屋をダブルルームと呼びます。

日本ではベッドが1台あるお部屋をダブルルームと呼びますので注意が必要です。日本の感覚でダブルルームを予約してしまうと、アメリカではベッドが2台のお部屋になってしまいます。ベッドが1台でよろしければアメリカではシングルルームを指定することになります。また、キングルームやクイーンルームと表記があれば、キングサイズまたはクイーンサイズベッドが1台のシングルルームを意味します。

スイートルームの定義

日本ではスイートルームと聞くと豪華なお部屋のイメージがありますが、アメリカでのスイートルームの定義は、単にリビングルームとベッドルームが個別に仕切られていて、リビングルームにはソファとコーヒーテーブルがあるお部屋、という意味です。また、スイートルームのリビングとベッドルームが仕切られていないタイプのお部屋をジュニアスイートといいます。

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クラブフロア、クラブラウンジ事情

クラブフロアとは、クラブラウンジを使用できるお部屋タイプのことです。ニューヨークでは、ヒルトン ミッドタウンマリオット マーキースの高層階にクラブフロアがあります。クラブラウンジは、ホテルの上級会員またはクラブラウンジ付きのお部屋のお客様だけが使用できます。

残念ながらニューヨークにはクラブフロアや、ラウンジがあるホテル自体が少なく、また、日本のラウンジのように特別感を味わうような場所ではありません。ニューヨークで唯一リッツカールトンには、東京のリッツカールトンと同様な高級志向のラウンジがあります。そもそもホテルのラウンジは、ホテル内の特別なお客様向けに設けられています。セントレジスを始めとするニューヨークの最高級ホテルは、すべての宿泊層のお客様が特別である為、ホテル内で客層を分けるという考えがありません。あるとすれば、ウォルドルフアストリア・タワーや、パレスホテル・タワーマリオット・レジデンスインのように、ホテル内でホテルを2つに分けている場合があります。世界で見てもニューヨークの高級ホテルの形態は特種といえます。

ラウンジこぼれ話 ラウンジの話の続きになりますが、ホテル全体をクラブフロアと考えている宿泊施設で、ウエストハウスというホテルがあります。ニューヨーク中心の好立地にあるこのホテルでは、宿泊客すべての人は、ラウンジを無料で利用することができます。朝食から食事前のオードブル、アルコール類まで無料で、タイムズスクエアの景観が望めるルーフトップバーも宿泊客のみ利用することができます。ウエストハウスホテルは最高級というクラスではありませんが、このようなラウンジを無制限に利用できるサービスを売りにしたホテルです。このホテル形態をレジデンスサービスがついたライフスタイルホテルといいます。ニューヨークでレジデンスサービスが付いているのはこのホテルだけです。
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ホテルのクラスがあなたのステイタス

アメリカの社会は日本と違い、階級制度とまではいいませんが階級格差が不文律のように存在します。日本では高級レストランでも若いカップルを見かけることがありますが、ニューヨークでは、そのようなことはありません。高級なレストランのお客様は、年齢層の高い紳士淑女がほとんどで、ビジネスでの会食が大半を締めます。ホテルでも同様のことがいえます。高級ホテルになればなるほどビジネス客が多く年齢層も高くなります。またプライベートやバケーションで滞在される方でも、ホテルにより客層が変わってしまうのがニューヨークのホテルです。

ニューヨークではどのホテルに泊まっているかで、その人がどこに属する人間なのかを判断される場合もあります。特に、ビジネス目的でニューヨークに来られる方は、滞在先のホテルにより商談相手に与える印象が変わってしまうことがありますので注意が必要です。

また、日本では出張の際フライトで、ビジネスクラスやファーストクラスを選ぶことがステータスだと考えられる傾向がありますが、ニューヨークにお泊りになられるならば、それよりもホテルに比重を置いたほうが賢明です。フライトがビジネスクラスでホテルは3つ星クラスであるならば、フライトをエコノミークラスにしてでもホテルのランクを一つ上の4つ星クラスにすることをおすすめします。理由は上記のためでもありますが、ニューヨークのホテルの質は日本で考えるよりも1ランク程低いためでもあります。

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スマートにホテルステイを楽しむ秘訣

同じ宿泊費を払うのならば、なるべくより良いサービスを受けたいものです。以下では、スマートにホテルステイを楽しむための大切なスキルをお教えします。

ホテルの対応を良くしてもらうには

ニューヨークのホテルでチェックインする際には、往々にしてその人が身につけている、服、靴、腕時計、バッグ(スーツケースやボストンバッグも)等の身なりや持ち物でフロントデスクの対応が変わる場合があります。高級ホテルに宿泊する際には、男性は最低限、スマートカジュアルの服装でチェックインされて下さい。つまり、襟付きのシャツ、ジャケット着用で、スニーカーやサンダルに短パンといった格好はニューヨークではスマートな方とは思われません(フロリダやカリブ海でしたら別です)。

また、実はチェックイン時に出すクレジットカードも重要になります。アメリカではクレジットカードがまさにその人の信用度を表すものとされています。AMEXのゴールド以上のカードを1枚持っておくと、ホテルの対応も格段に変わります。

ホテル内でチップを払う3つの場面

ホテルでチップが必要な場面は、(1)ドアマン、(2)ポーター、(3)ピローチップを支払う場合のみです。ホテル入口で荷物を運ぶ係がドアマン、お部屋まで運ぶ係がポーターです。それぞれ別々にポータレージを支払う必要があります。

ピローチップ(枕銭)は、お部屋を清掃してくれるハウスキーパーへのチップです。毎日チップをベッドサイドテーブルに置きます。Thanksと書いたメモを添えて置いておくとよいでしょう。なお、ニューヨークのホテルでは、室内に貴重品を置いておくとハウスキーパーに盗まれます。極力、物を盗られないようにチップは必ず置いておくようにします。

※ ニューヨークでチップが必要な場面は、ホテル以外にレストランとタクシーがあります。レストラン、タクシーでのチップについてのページにチップの相場や渡し方が書いてあります。こちらもご参照下さい。

荷物はポーターに預けるべきか?

高級ホテルでは、荷物を自分で運ぶのはポーターの仕事を奪ってしまうから失礼だ、とお考えになる方もいらっしゃるかと思います。しかしながら、お荷物をホテルマンに持って貰うか、自分で持ってあがるかはどちらでも特にマナー違反とはなりません。アメリカのビジネスマンやエグゼクティブの中には、スーツケースをご自身で持ち、すっとお部屋へ向かう方が多くいらっしゃいます。ドアマンやポーターに荷物を運んで貰うのは面倒ですし、いつまで経っても荷物が部屋まで上がってこないということもあります。チップ等も面倒ですから、ご自身で持っていかれて何の問題もありません。

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ホテルでの貴重品管理

ニューヨークのホテルでの盗難、なくなりませんね。ニューヨーカーやニューヨーク在住の方々は、常に「盗られた方が悪い」という意識でいますから、盗られるような失敗はしません。しかしながら、日本からお越しの方は、安全な日本の感覚でいると大変なことになりますから、物を盗られないようにニューヨークの常識をご確認下さい。

セーフティーボックスは完璧か?

お部屋のセーフティーボックスに入れておいた物が紛失する、といったケースが起こるたびに、ガイドさん達と、またか!と話しています。ニューヨークでは運が悪ければ、セーフティーボックスに入れておいたものですら盗まれます。メイドさんやセキュリティーにプレゼントを置いておくようなものです。また、セーフティーボックスの電池が切れて暗証番号を押しても動かない、セーフティーボックス自体が壊れて貴重品を取り出せない、等という問題も多くあります。問題が増える一方ですから、ニューヨークではセーフティーボックスを使用しないようにお願いします。

貴重品はどうするか?

ホテルから外出する際、お部屋の中に貴重品を置いたままにしておくと、夕方帰ってきた時には高い確率でその貴重品は消えていることと思います。特に、見えるところに置いていれば盗って下さいといっているようなものです。貴重品の盗難が多いホテルはある程度限定できますが、最高級クラスのホテルでもありえますので、お気をつけください。

ニューヨークの常識から考えて、ホテルのお部屋に貴重品を置いたままにしておくと、盗られて当然で、貴重品を置いたままにしておく方が悪い、ということになります。セキュリティーに話しても警察署で盗難届を書いて貰って下さいと言うだけで、犯人を探そうともしてくれないでしょう。このような事態にならぬよう、次のように注意して下さい。

「盗られて困るものは見えるところに置かない」、「貴重品はスーツケース(ソフトバッグを除く)に入れて、鍵をかけ、クローゼットにしまう」 。これがニューヨークの常識です。これまでの30年のガイド業において、スーツケースをこじ開けられたり、スーツケースごと消えていた、ということは皆無ですから、この方法でお願いします。
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